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NVIDIA Jetson Nanoソフトウェア開発の準備 [技術紹介]

2019年3月にAI向け低コスト開発環境としてNVIDIAからJetson Nanoが発表されてから、まだ間もないですが、すでに開発キットの注文はNVIDIAのサイトで受付開始しているようです。ただ、NVIDIAの用意するハードウェア環境から独立してAI実装をできることでビジネスの幅が広がりますので、平行してソフトウェア開発のための類似環境を作る想定をして、CPU側の開発環境構築の可能性について見ていこうと思います。
今回は、スマホを開発環境として使わずに安価に構築できるかどうかを調べてみました。今回の大きな制約条件は、ARM社の64-bitプロセッサを入手しなければならない点です。

ARM純正のプロセッサだと、64-bitの普及したプロセッサではA53、A57のいずれかしかなく、最低でもA53を入手しなければなりません。

まず、Jetson Nanoと同じA57プロセッサを探しましたが、なかなかありません。本格的に開発環境を取り扱う会社にコンタクトを取らないと入手は大変そうです。A53は比較的ありましたので、ご紹介します。実際にはこちらのCPUを使用した方が低価格かつ低消費電力で実装できるので、可能ならこちらのシステムで構築できると便利です。


NanoPi NEO2 4,948円(税込)



Nanopi neo2 allwinner h5開発ボード64ビットクアッドコアa53ギガビットイーサネットに建てシックスコアMail450 gpuランubuntucore


こちらはA53 4コアの開発ボードとなります。一番安価なボードです。Ubuntuベースのようですので初期段階の移植検討には便利です。

Raspberry Pi 3 モデル B 5,226円(税込)



Raspberry Pi 3 MODEL B


こちらはコア数が分かりませんでしたが、やはりA53プロセッサのボードです。こちらはRaspberry Piベースとしての活用も考えたいところです。

Taidacent A53 Eight Core S5P6818電子ボードUbuntu Android WiFi Bluetooth開発ボードモジュールNanoPC T3 15,950円(税込)



Taidacent A53 Eight Core S5P6818電子ボードUbuntu Android WiFi Bluetooth開発ボードモジュールNanoPC T3


こちらはちょっと価格が高いですが、インタフェースがかなりついていて、AI用OSのデファクトスタンダードであるUbuntu Linuxがサポートされています。また、Androidも搭載可能のようですのでモバイル系のプラットホームを想定した利用も出来そうです。いずれにせよ、このボードが一番Jetson Nanoに近い環境と言えるでしょう。
この環境だとどこまでがJetson Nanoから外れて動作するか、またどの程度Jetson Nanoが性能的に効果があるかも確認できそうで、役に立つツールになりそうです。

詳細は各製品紹介で確認するとして、CPUのコアの並列処理レベルは異なるもののソフトウェア互換性は保たれた環境が用意できそうであることは分かりました。AIビジネスを考える際に、どのような構成で何を実現するかを検討するのに役立ちそうです。

今後も最新状況を追っていきたいと思います。

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