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AI入門書紹介(2)ディープラーニング活用の教科書 [書籍紹介]

ディープラーニング全般の入門書としてこの本も紹介させていただこうと思います。
ディープラーニング活用の教科書
日経クロストレンド編
日本ディープラーニング協会監修
日経BP社 1800円

ディープラーニング活用の教科書
ディープラーニングの技術を活用したビジネス展開手法を紹介しています。技術的に掘り下げた内容ではないものの、各応答事例でどのような技術をどのような根拠でどのように利用し、どんな成果を狙い、実際の結果はどうだったのかを技術的難易度の低いものから高いものまで紹介していきます。その説明の過程でディープラーニングの手法の基礎も学べるようになっており、ディープラーニング導入の敷居を下げてくれます。

多くのカテゴリーを網羅しているので、関心のある用途での応用事例に絞って読んでみる手もあるでしょう。ただ、実際に適用されるディープラーニングの基本的な技術全般を俯瞰したい場合は、キーとなる技術が各事例で必要に応じ適宜紹介されているので、ひととおり目を通しておいたほうが良いです。
ディープラーニングのシステムを開発する側も、手持ちあるいは開発しようとする技術がどの程度活用できそうか振り返るための本として利用できそうです。
ただ、適用事例紹介がこの本の主要な内容となるため、このままでは後追いの導入に終わってしまいます。最後の章に導入に向けたポイントをまとめてあるので、利用する側はそれを活用しつつ自らの適用の仕方を検討していくことが求められる、ということになりそうです。
また、利用する側はともかく、開発側の視点では今後の方向性の追加検討が必要で、さらに適用範囲や手法を広げていくことが求められるのかもしれません。そのためのゴールの設定例を示している本としてみていくのも意義ある利用方法となると思います。


ディープラーニング活用の教科書 [ 日本ディープラーニング協会 ]


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AI入門書紹介(4)ディープラーニングがわかる数学入門 [書籍紹介]

ディープラーニングの基礎を数学から学ぶ本として(1)で紹介した本の姉妹本としてこんな本もあります。
「ディープラーニングがわかる数学入門」
涌井良幸 涌井貞美著
技術評論社 2200円

ディープラーニングがわかる数学入門
内容は「Excelでわかるディープラーニング超入門」と同じくネット上からダウンロードしたExcelデータを用いて解説していく本です。従来からのニューラルネットワークで用いる数学の基本を紹介したあとディープラーニングで用いる数学について説明して行きます。
この本はしばらく数学から離れていた場合やニューラルネットワークの数学面からの概要理解にはよい本ですが、ある程度ご存じの方には物足りないと感じられるかもしれません。人を選ぶ本になりますので、できれば内容を何らかの形で確認した上で読んだほうが良いでしょう。

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AI入門書紹介(1)深層学習教科書ディープラーニング G検定 [書籍紹介]

ディープラーニングの全般を理解するための参考書です。

深層学習教科書 ディープラーニング G検定
公式テキスト
翔泳社


深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト


人工知能の定義から始まり、人工知能や機械学習の基礎知識を確認してディープラーニングの基本を説明しています。

元々ディープラーニングの検定用テキストなのですが、ディープラーニングの全般的な概要を把握するためにも役立ちます。

AIビジネスの基本的な常識として理解しておく必要がある項目を網羅しており、ディープラーニングを活用する際の教科書と呼べるような内容です。まだディープラーニング関連の業界が成立して日が浅く用語の定義や概念が十分周知されていない現状では、一定の合理性がある指針を与えてくれる貴重な一冊となっています。

内容的には、まずディープラーニングに関する基本的な定義から始まり、人工知能の歴史についても概要を説明してディープラーニングを適用するために必要な歴史的な経緯から技術的に考慮する必要のある内容を紹介していきます。

また、技術の紹介をしている箇所でも、各用途、適用例から必要となる理由の説明も充実しており、各技術の使い方を把握しやすくなっており、全体像を理解しやすくなっています。

実際の適用実積や研究の実積も多数紹介されており、技術的なトレンドや課題についても適宜記述されていて、最低限理解しておくべき内容が説明されていきます。

最後にディープラーニングを中心とした人工知能の活用時にビジネス上、また社会的影響の面から考慮すべき項目例を列挙しており、実際にビジネス上で活用する場合や、業界に従事する時に参考になる本です。

本筋のディープラーニングG検定に向けても、これですべての内容が揃うとは言い切れなくとも、要所をおさえた適切な勉強資料として使えるテキストとなりそうです。


深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト


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AI実装書紹介(1)機械学習と深層学習ーC言語によるシミュレーションー [書籍紹介]

ディープラーニングの基礎を少し学ぶと実際に実装して見たくなるものですが、そんなときにまず比較的従来から知られているプログラミング言語で実装してみる場合の参考書を紹介します。
機械学習と深層学習
ーC言語によるシミュレーションー
小高 知宏著
オーム社
2600円



機械学習と深層学習 ―C言語によるシミュレーション―


C言語でディープラーニングを含む機械学習を実装していく解説書です。著者の想定もWindowsパソコン上でのシミュレーションとなっており、簡単な機械学習の実証や簡易なAI活用システムの実装を目指して構築する場合の参考書になりそうです。
内容としては、基本的な理論・定義から説明されていきますので、機械学習の理解にも役立つ本となっています。
PC上でのちょっとした確認、簡単なAI活用用途への利用やトライアルなどでも参考にできるかもしれません。
この本は、C言語での実装についての本ですが、著者が大学の先生だけあって、理論や歴史、経緯についても比較的詳細に述べており、教科書的な位置付けもできる書籍となっています。
もう少しC言語での実装の詳細を説明があるとより役立つのかもしれませんが、教科書という見方をすれば、納得できる内容に思えます。勉強モードで取り組んでもよい本かもしれません。
また、この本では深層学習だけを取り上げるのではなく、あまり流行りに流されないで、従来からの機械学習の理論や手法もまんべんなく解説しています。
この本でのそのような言及範囲から見ても、機械学習の教科書として全体像を理解することに重きをおいた本となっていると言えそうです。

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